四国新幹線の早期実現に向け、自治体や経済団体などでつくる「四国新幹線整備促進期成会」は4日、早期整備を求める初の署名活動を始めた。高知県本山町であった四国知事会議後の会見で、期成会の事務局を務める四国経済連合会の佐伯勇人会長と四国の4県知事らが明らかにした。
佐伯会長は「国を動かすには、地域の盛り上がりがないといい方向には進まない」と、署名活動を始めた理由を述べた。浜田省司・高知県知事は「災害に強い新幹線が地震対策としても求められている」、中村時広・愛媛県知事は「新幹線の父、十河信二・元国鉄総裁(元西条市長)の朝のNHK連続ドラマを目指す署名も7万7千筆余りが集まっており、並行して挑戦したい」、池田豊人・香川県知事は「日ごとに大きくなっている四国新幹線への期待を形にする、よいタイミングだ」、後藤田正純・徳島県知事は「他の3県と同じ方向(岡山ルート)で進めていく」とそれぞれ話した。
四国の市町村役場などに署名用紙を置く。会のホームページで四国外からの署名もできる。来年夏、東京で会が開く大会の後の要望活動で、国土交通相に提出する。(福家司)